最近、出会い系で知り合った女性と行きずりのセックスを繰り返している。女性は身体だけの関係を嫌うものと思っていたが、その考えを改めたい。ある境遇にいる女性は、ほぼ九割の確率で即セックスに応じる。
ではその境遇とは何か。
欲求不満と寂しさだ。
肉体と心がともに飢餓状態になると、女性は理性による歯止めを失うようで、男からの誘惑にすぐに乗ってしまう。出会い系で簡単にセフレを見つけたかったら、この手の女性を探せばよい。
では欲求不満と寂しさを抱える女性をどうやって探すか。これは掲示板の文章から推し量るしかない。その手の女性の典型的なコメントを紹介するから参考にしてほしい。彼女は先日会って見事即セックスに持ち込んだ相手だ。
紀子。二十六歳。独身。
「彼氏いない歴二年です。休日にベッドで寝転がって悶々としてるなんて最悪。あ~寂しい。誰か今すぐここに来て~」
こんな書き込みを見つけたら狙い目だ。
彼女はベッドの中で何をしていたか。ここは想像力をたくましくしよう。「性欲を解消したい」という無言のメッセージを受け止めよう。
この手の女性は「まずはメル友から」とか「写真ない人には返事しません」とか間違っても書かず、とにかく誰かと会いたいと願う。顔の見えない男にメッセージを返すのは勇気のいることだが、身体と心のバランスを欠いた女性は物事を深く考えられないものだ。
ついでだから紀子の話をしようか。
地元福山市内で会った。
まずはお茶を飲んでから軽いデートに持ち込む。しっかり手をつなぎ、男の存在をしっかりと意識させる。
「こうしていると恋人同士みたいだね」
「うふっ! 嬉しい」
会って二、三十分しかたっていないのに恋愛感情など生まれるはずないが、ムードをもりあげて擬似恋愛を楽しむ。でもここから先の会話の組立がポイントだ。俺はどう展開させたか。
「寂しさは消えそう?」
「うん。こうして歩いていると消えそう。ありがとう」
「俺はまだ寂しいよ」
「どうして? 私が嫌?」
「そうじゃない。悶々としてるだけ」
「悶々としているの? そうなの・・・」
紀子はうつむいて神妙な顔をする。きっと自分の書き込みを思い浮かべ、そのときの心境に還ったはずだ。そのときの密やかな行為を思い出したはずだ。
「紀子さんのベッドの中に入りたい」
何も答えない。
「ああ、悶々とする。紀子さんのベッドで寝たい」
やっと口を開く。
「いいよ」
それから紀子のアパートに招かれた。むしろ紀子のほうが積極的だった。
紀子は俺のセフレになり、三週間という短い期間だったけど、十回セックスさせてもらった。今は尾道市の看護師と交際中だが、あまり会えないのでいつまで続くかわからない。
即セックスしたい人。とりあえずセフレが欲しい人。欲求不満と寂しさをかかえる女性を狙え。
高い確率でその日のうちに挿入できる。
参考:彼女とのセックスレスを解消するために出会い系で募集した