なかなか出会い系の女は信じられないが、信じることで報われる愛もある

なかなか出会い系の女は信じられないが、信じることで報われる愛もある

心に傷を負った人間は、人の優しさに触れるといたく感激するものだ。

俺は出会い系で一度屈辱的な思いをして以来、アラフォー女に対する偏見を持っていたが、坂井市の小百合と出会ってからは、あらぬ偏見は捨てようと決めた。

小百合の話をする前に、俺を屈辱的な目に合わせた早織の話をしよう。早織は三十八歳のアラフォー。俺と同い年だ。出会い系でメル友になったが、同い年でもあり共に独身ということも手伝って、メールのやり取りは活発だった。二人とも浜崎あゆみのファンでもあり、相性もいい。メル友を卒業して男女の関係になるのは時間の問題と思われた。

チヤホヤされるのが好きな女で、俺の殺し文句にも乗ってくる。だんだんと雰囲気が恋愛チックになってきて、どきどきしてくる。

「早織さんに会いたい。会って欲しい」

「いいわよ! 楽しみにしてるね」

「早織さんのこと好きになれそうだ」

「私も同じ気持ち」

そんな甘いやり取りのあと、デートの約束をした。

ところが待ち合わせ場所で待つこと十分。いっこうに姿を見せない。メールしても返事がない。電話しても出ない。だんだん焦ってくる。すると三十分ほどしてメールが届いた。

「いろいろ考えたんだけど、やっぱり会わない方がいいと思う。メル友でいましょう?」

しょせん擬似恋愛を楽しみたかっただけで、実際に会う気は最初からなかったのだ。ピュアな気分になって早織に会いに行った俺が馬鹿だった。それから早織とはいっさい連絡をしていない。

だがそれに懲りず、またアラフォー女をメル友にした俺も変な男だ。自分でいうのも何だが、四十前後の独身女がよほど好きらしい。それが小百合だった。

今回は前回のようにたやすく心を開くことはしない。俺の方から意味深な内容の甘い文章を送ることはしない。アラフォー女への腹いせではないが、感情のかけらもない天声人語のような文章ばかり書いた。

時間がたつにつれてそれなりに気心も知れ、一度会おうということになった。写メを見たら割と美人なので会ってもいい。

「明日の午後二時でどうですか。三国駅北口のファミマの前で」

「予定しとくよ」

未だに早織という過去を引きずる俺はアラフォー女を信用できない。だいたい四十歳近くまで独身でいるのは何か性格に問題があるからだ。やつらを容易に信用したら馬鹿を見る。

「ドタキャンするなら三時間前までにして欲しい。三時間前なら俺は怒らない」

「そんなこと言わないでください。信じてください」

俺は予定よりだいぶ早く待ち合わせ場所に行ったが、コンビニの前に行かず、三国駅ロータリー付近から双眼鏡片手に様子をうかがった。待ち合わせ場所で待ちぼうけを食らうのは屈辱的で、そんな思いは二度と味わいたくない。ここにいれば、自分だってコンビニの前に行かなかったのだから、すっぽかされても喧嘩両成敗ということで少しは気分も楽になるだろう。

俺は双眼鏡を見ながら泣きそうになった。

なぜか知らないが涙があふれてきた。

小百合が現れたのだ。

時間より五分前に。

小百合はスマホを見ながらときどき周囲を伺う。男が店に近づくとじっと見る。その目は健気で優しかった。

俺は涙を吹きながら走った。

「ごめんごめん・・・遅れてごめん」

「時間通りじゃないですか」

「謝らせてくれ。俺が悪かった」

嬉しかったよ。こんなに嬉しい思いをしたことはない。偏見を持って人に接するより、裏切られても人を信じ続ける男でありたいと思った。

それからの俺は小百合にべったりだ。

二回目のデートでキスをして三回目のデートでセックスした。

アラフォー女は熟れた桃のように美味しい。

福井県のセフレ掲示板を確認→

地域別検索