相手の顔を想像しながらメル友を続けるのも楽しい

相手の顔を想像しながらメル友を続けるのも楽しい

出会い系で真面目な女性と交際したいのなら、プロフィールに写真を貼っていない女性がいい。

僕は決していかがわしい目的じゃなくて、普通に彼女が欲しくて出会い系に来た。きちんと交際できるのなら、すぐに体の関係にならなくてもいい。高崎市に住む彼女とはそういう関係になれそうだった。ちゃんと返事を書いてくれたし、文章も誠実で品がある。とりあえずメル友になろうということになり、ネット上での交際を始める。朝と夜メール交換するのが習慣になった。

でもプロフィールは写真なし。

写真が欲しい。どんな顔をしているのだろう。

でもそのお願いをするのは勇気がいる。時間が経てば経つほどお願いしにくくなる。とりあえず文体からどんな女性か想像しながらメル友関係を続ける。

―彼女は僕の顔を見たくないのだろうか―

―メル友というのは顔がわからなくても成り立つのだろうか―

出会い系初体験の僕にはその辺のところがよくわからない。

―せめて声だけでも―

電話で会話したいと書いたらOKしてくれた。トーンの低い男っぽい声。頭の中でこしらえた想像上の彼女は、たちまち男性的でごつい女に変身した。正直言ってその手の女性はタイプではないが、ここまで来たら別れにくい。

ある日電話で映画の話になる。映画が好きらしく、ぜひ観に行きたい映画があると言う。

「映画なんて関心ないわよね」

「そんなことないよ。僕もその映画観たいと思っているから」

「そうなの? 偶然ね」

そこで会話が止まる。お互い同じことを考えているに違いない。

―誘ってみようか。でも断られたらどうしよう。いいや、どうせ好きなタイプでもないし―

「一緒に観に行かない? 一度会っておきたいし」

「いいよ。一緒に行こう」

会話が色めく。

でも顔がわからないまま初対面というのも困る。会う前に写真を見ておきたい。

「写メ交換しない? 初対面だとお互いがわからないから」

「わかった。今日中に送る」

僕は冷めた気持ちで待った。どんな女性か想像できたし、ほとんど期待はしていない。少なくとも男が憧れるような理想の女性でないことは確かだろう。だがブスであってほしくない。男っぽくてもいいから普通であってほしい。男っぽいブスと映画は観たくない。

ところがびっくり仰天。

送られてきた写真はブスどころかかなりレベルの高い美人。男性的なんて要素はどこにもない女性的な愛らしい顔をしている。体がふるえたよ。別の女性の写真を送ってきたのではないかと疑ったりした。でも実際に会ってみたら、その写真の女性だった。

映画のあと食事する。

「君みたいな美人だったら絶対写真貼るべきだよ」

「どんなことに使われるかわからないから、写真なんて貼らないよ。メール交換して信頼できる男性にしか送らないようにしてるの。真面目な女性はみんなそうなんじゃないかしら」

彼女には一理ある。自分の顔写真なんて滅多に貼るもんじゃない。最近のネット検索エンジンには画像検索機能もあるから、特定の女性をネット上で追跡することもできる。Facebookを探し出すことも可能だ。

映画をきっかけに彼女との交際が始まり、交際一ヶ月で肉体関係に。

真面目な割にけっこう淫乱なんだこれが笑。

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