何気ない関係のメル友をセフレに持ち込む方法

何気ない関係のメル友をセフレに持ち込む方法

女なら基本的に誰でもいい。とにかくセフレがほしい。

その焦りにも似た気持ちが俺を追い立て、出会い系に登録した。ここに来ている女は皆セックスが好きだと人から聞いたことがある。俺はその言葉を信じ、セフレ候補を探した。

メル友募集中の二歳年上のOLを見つける。メガネをかけているし表情に陰があるが、全体的にむっちりしていてアレが好きそうにも見える。アプローチする前にきちんとした見極めが必要だが、あまり深く考えずに連絡し、何回か他愛のないメールを交換する。彼女はお菓子づくりが好きで、毎週末オーブンで何かを焼くらしい。それから一週間ほどお菓子を話題にメール交換。

メル友になるには、お互いに共感できるものがなければ続かない。共通の趣味でもいい。しかし彼女との間にはそれが全くなかった。

「お菓子好きですか?」

「うーん。嫌いじゃない程度」

お菓子よりセックスが好きだと書きたいところだが、早まってはいけない。とにかく信頼を得て会うことが先決だ。俺はデートに誘うタイミングを見計らった。つまらないメールでも我慢して読んで、彼女が気に入りそうな文章を書いてその時がくるのを待つ。

「新作のクッキーができました。ちょっと作りすぎちゃったな」

―これだ・・・俺はこの言葉を待っていた―

「僕が食べてあげましょうか? どこかで会いませんか? おなか空かせて出かけます」

「宅急便で送ったらだめですか」

「作ってくれた人のそばで食べたいから、会いたいです」

どうにか会ってくれることになった。彼女の住む琴浦町まで車で迎えに行く。

ごく普通の女だった。むっちりして胸も大きかったが、淫気がなく性的なことに関心がない雰囲気。俺は車の中で彼女が作ったクッキーを食べながら適当な道を走った。会話はあまり弾まない。

ところで車はラブホテルに向かっていた。即セックスOKかどうかの交渉も何もできていないのに、まっすぐホテルを目指していた。遠くに妖しい建物が見えてくると、柔らかだった彼女の態度が堅くなり、表情も怪訝になる。

「どこに行くんですか?」

あの建物に入りたいと素直に告白した。お菓子を食べたら急にそんな気分になったと。何とかわかってほしい。僕の願いを叶えてほしいと。

「なんでそんなにエッチに執着するの? 男の人はみんなそう」

「男と女はエッチするのが自然だから」

しばらく押し引きが続いた後、何とか交渉成立。暗い表情の彼女を後目に見ながらホテルにチェックイン。

OKしたはずだけど、体を触ったら固まってしまい裸にするのが大変で、思い通りにはなってくれない。それはある種の戦いだった。胸を揉んだら睨まれて、挿入しても喘ぎ声ひとつ出してくれない。女はセックスをした男に特別な思いを抱くというが、そんな気配は少しもなく、行為のあとは視線すら合わせてくれない。彼女は我慢して俺の欲望につき合ってくれた感じだった。

俺も七日ためた精液を出してしまったら気持ちが冷めてしまい、彼女への欲望も一気に消えた。むっちりした体も、裸にしてみると大したことはない。なぜこの女にこだわったのだろうと自分でも不思議になる。

それからはメールも途絶え、自然消滅した。

出会い系初心者はこうなるのだろうか。これからはちゃんと相手を見極めないといけないね。

いい勉強になった。

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