ゲーム感覚で変わったデートをした話

ゲーム感覚で変わったデートをした話

出会い系で知り合った女性とちょっと変わったデートをしたので紹介してみたい。

彼女は博多の女で俺は下関の男だから、福岡あたりで会うのが常識だろうけど、奄美に行ったことがないから奄美で会いたいと戯れに言ってみたら乗ってきた。彼女も行ったことがないらしい。お互い初めての土地で初対面。ありえないと思うだろうけど、これは本当の話だ。

「それってとても魅力的な提案だと思うわ。旅先で素敵な人に出会うみたいな」

「プレッシャーだな」

「そんな発想するくらいだから、きっと魅力的な人だって信じてる」

俺が出会い系に来た目的はセフレを作ることなのだから、近場でさっさと会ってさっさとセックスしちゃえばよかったのだけど、流れで引き返せなくなった。

「ねえ、当然待ち合わせも奄美だよね」

「そのほうがおもしろいね」

「なんだかゲーム感覚で楽しいわ」

まさしく筋書きのないゲームだった。現地で本当に彼女に会えるのか。仲良くなれるのか。セックスできるのか。宿泊はどうする? 部屋は? 先のことはまるでわからない。

奄美大島へは福岡から飛行機で約一時間三十分。

俺はひとりでチケットを買って飛行機に乗り込んだ。ひょっとしたら同じ飛行機に乗っている可能性もあるけど、写真で見ただけだからそばにいてもわからないだろう。隣に座っても気づかないかもしれない。窓から見える雲が元気にふくらんだり、不安気に切れたりした。

奄美のおいしい空気。青い海。白い砂浜と珊瑚礁。

彼女には無事に会えた。

彼女は最初張りつめていたが、ほぐれてくるとはしゃぎまくる。俺も楽しくて、いつもの自分ではない。旅先に来ると殻が破れて普段と違う自分が出てくるものだ。たまに旅先で羽目をはずす人がいるけど、あれはその典型。いつもよりエネルギッシュになって、感受性豊かになって、大胆になる。

そのせいか、彼女が俺の理想のタイプに見えたりする。写真を見たときはそこまで感じなかったけど、ずっと前から恋をしていた人に見えてくる。彼女も同じ感覚らしく、なれなれしく寄ってくるし、大浜海浜公園ではさりげなく腕を組んだりして、ほとんど恋人感覚。

―旅先で会うのは意外にメリットがあるかもしれない―

旅先での心理をうまく活用すれば口説きやすいかもしれない。俺は肝心なことを聞くタイミングを探し、海沿いのカフェで一息入れたときにこう言った。

「まさか日帰りで帰ろうなんて思っていないよね」

「一泊するつもりだけど」

瞳がとろんとする。

「ホテルはダブルでいいよね」

しばらく海を見ていた彼女は、笑顔でこう返した。

「いいよ」

奄美市内のホテルにチェックイン。最上階のダブルだ。

まだ明るかったけど、部屋に入ったらキスしてそのままセックスしちゃった。彼女は全く抵抗せず、むしろ大胆だった。

その日朝までにやったセックス回数はなんと五回!

溜まっていた精液を全部出したような気がする。

後から聞いた話だけど、彼女は俺と会ってもしばらくはエッチするつもりはなく、セフレになるつもりもなかったらしい。奄美が自分を変えた、と言っていた。

結果として福岡より奄美が正解だったわけだね。

出会い系の女性とは、こんな会い方もある。

参考まで。

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